読んだ本

組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)

組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)

感想

団塊の世代が引退しつつなか,これからの世代は何をどのようにして技術を継承していくべきか,本書読んで改めて実感した。
また本書の挿絵がすごく簡単に書かれており,凝った絵を書かずに○や−だけで表現すると,かえってわかりやすい。
気になる点は…

「(回転)ドアは軽くならなければ危ない」
PP36

図2-1 技術が伝わるということはどういうことか
−AとBがほぼ同じであるということ
pp50

意図して伝えたり強制してでも伝えるべきものには「知」「技」「「行動」があります。
(中略)
とくに伝達することを意識していないものの,すべての活動を通じて自然に伝わり,伝わってほしいものもあります。それは「価値観」や「信頼感」「責任感」といった「企業文化」「気」です。
pp84

ところが,同社(アルプス電気)では,この発想を転換して,「
顧客からのクレームがないのが良い製品」
pp94

「ドアの運動エネルギーが10ジュールをこえると危険である」
pp99

(上の)写真のように,撮影した対象,着目すべき店などを言葉や印で記入して加工すると,見る側に伝えたい中身がはっきりとわかるようになります。
pp123

組織として今後も技術をきちんと伝えていきたいと考える場合,「目利き」や「語り部」を社内で育てていくことが大切ではないかと…
pp143

個人知の存在を認めて「OR」の発想で考えると,カバーできる範囲はそこに集まっている人たちが持っているすべての領域にまで広がります
pp158