読んだ本

感想

1日1問,365問科学に関する問題が出題されていて,さしずめ「科学の歳時記」みたいな本です。
ちなみに,私の誕生日である7月6日の問題は…

水H2Oは,水素原子と酸素原子がどのように結合してできているのでしょうか?

ア:一直線
イ:正三角形
ウ:への字形(開度104.5度)

正解:ウ:への字形

解説:水の分子が微妙に曲がっていることにより,分子間同士の引き合う力(ファンデル・ワールス力)が強くなります。
このことが,水のさまざまな特徴・特性を引き起こすのです。
まず沸点や融点が異常に高くなります。水の分子が一直線の形をしていたのならば,水はおよそ-80℃で沸騰することが予想されます。ということは,地球上の海水はほとんど蒸発してしまいます。
さらに,普通の物質は固体のときに密度が最も大きくなるのですが,水だけは液体の4℃のときに最も重くなります。寒い時でも湖や池などの表面だけ凍り,水中の生物が生き続けていられるのは,氷りが水に浮くからです。
このような意味から,水分子の104.5度は「生命の角度」とも呼ばれています。