読んだ本

ユビキタスとは何か―情報・技術・人間 (岩波新書)

ユビキタスとは何か―情報・技術・人間 (岩波新書)

感想・興味をひいた所

インターネットにさらにuコードとuIDアーキテクチャを加えることで,「組織を超え水平方向に状況情報を流し利用できる社会」の実現に向けた「技術的めど」はほぼついています。
問題は,これも「制度的めど」です。そして,さらに問題なのは「組織を超え水平方向に状況情報を流し利用する」ということに日本は組織習慣的に耐えられるかということです。
これはつまりは「ガバメントからガバナンス」ということ−−「ガバメント−政府などによるギャランティ型社会」から「ガバナンス−政府を含む関係者全員によるベスト・エフォート型社会」へ転換できるのかということです。p188-189

トロンのときは,そのガバメントに苦しめられたことが教訓になっているせいか,行き着く先はいつもガバメントなんでしょうか。坂村先生の悲痛な叫びに聞こえてしまいます。