読んだ本
家族が「がん」になったら―誰も教えてくれなかった介護法と心のケア (講談社文庫)
- 作者: 森津純子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/03
- メディア: 文庫
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感想・興味をひいた所
「人に甘えたり,頼ったりできない,がんばり屋」の患者さんは少なくありません。でもがんばりすぎの患者さんは,「死」を前にすると,とても苦しんでしまうものです。なぜなら,死ぬ前には,絶対に人に頼る必要がでてくるからです。
「死ぬ」とは,体の機能がすべて停止することです。ポックリ死や事故などによる即死以外は,ある日突然,一瞬のうちに体の機能が全部ぴたっと止まることはありません。
人は老いて,病気になって死ぬということは,ちょうど,生まれた赤ちゃんが成長する道のりの逆をたどって,生まれる前の場所に戻っていくようなものです。 p174-175
私の父もガンにかかり病院で亡くなったのですが,極度に世話になることを嫌ったそうです。ですが度重なる抗ガン剤の副作用により血栓ができやすくなり直接の死因は心不全によるものでした。そういう意味ではポックリに近い状態だったのですが,もし末期まで生き長くいてくれたのなら,ちゃんと介護を受け入れてくれたのかどうか,今となっては知るよしもありません。
私は遠方に住んでいたことや,家庭や仕事も抱えている以上なかなか出向いて介護することが出来ませんでしたが,もっと介護するなり見舞いや治療へのアドバイスが出来なかったのかと思うと,未だに後悔していて自分を責め続けています。
読んだ本
- 作者: 宿坊研究会
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 文庫
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