読んだ本

中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景 (中公新書)

中世の東海道をゆく―京から鎌倉へ、旅路の風景 (中公新書)

目次

はじめに
序章 干潟をゆく −鳴海
第1章 旅立ち -京・近江
第2章 乱流地帯をゆく -美濃
第3章 湖畔にて -橋本
第4章 平野の風景 -遠州平野・浮島が原
第5章 難所を越えて -天竜・大井・富士川・興津
第6章 中世の交通路と宿
終章 中世東海道の終焉

感想&引用メモ

ふるさとは 日とへて遠く なるみ潟 急ぐ塩干の 道ぞ少なき

(中略)

「急ぐ塩干の道ぞ少なき」という歌は,まさにこうした状況を詠んだものであろう。潮位130センチ。これが鳴海潟を通行できるぎりぎりの線だったのではないだろうか。p11-12

東海道が開かれる前の中世の頃は,このあたりを通るのも苦労したようですね。そんなことなんで,東海道の開かれる前の道である鎌倉街道は内陸(天白)のほうを通っていたのですね。