読んだ本

御社のトップがダメな理由 (新潮新書)

御社のトップがダメな理由 (新潮新書)

目次

まえがき
第1章 企業の寿命は30年か?
第2章 日本的「実力主義」「成果主義」がダメな理由
第3章 360度評価の罪と罰
第4章 「フラット型組織」がダメ社長を作る
第5章 民主的「ボトムアップ主義」の無責任
第6章 組織の「ダメ」を排除するために
あとがき

感想&引用メモ

企業においても,多数決で決まることには,小数で決めること以上に危険なことがありえる,私は考えています。民主的な多数決の結果,選ばれる社長がダメなのと同じように,会社組織をした支えしている一般社員たちにアイディアを提出させる「ボトムアップ」は,一見,風通しが良さそうに聞こえるものの,出てくる意見は会議室の最大公約数のような中身のないものになりがちで,役に立たないことも,ご理解いただけたはずです。
「360度評価」も,一人の人間を周囲にいる多数が評価するという視点で考えれば,原理的には多数決そのものです。p134-135

我が社でも良くある話ですね。そう決めた以上,責任は誰が取るの?みんなで取れるの?…リスクの分散でしかないようにも感じます。政治の世界でも大政翼賛会みたいな決め方が最近多いようにも感じます。