読んだ本

私鉄探検 (ソフトバンク新書)

私鉄探検 (ソフトバンク新書)

目次

まえがき
第1章 「キャラクター文化」のルーツを求めて 西武鉄道
第2章 「帝都」どこに消えた 京王電鉄
第3章 「羽田」とともに変貌をつづける 京浜急行電鉄
第4章 「私鉄の原点」をつくばエクスプレスで見た 首都圏新都市鉄道
第5章 「パノラマ」魂 名古屋鉄道
第6章 「観光帝国」の陽はまたのぼる 近畿日本鉄道
第7章 「偏在」する宝塚とタイガース 阪急電鉄阪神電気鉄道
終章 私鉄が見る夢,私鉄に見る夢  大手私鉄の近年の動向,そして未来

感想&引用メモ

五島慶太は東京の地下鉄をめぐる1件のみならず,企業買収を繰り返しながら自社の勢力を拡大し,現在の東急グループの基礎を築いた。ときには強引なやり方も辞さなかったことから「強盗慶太」とまで呼ばれたほどだ。こうした五島のやり方は,国内外でM&Aが盛んになっている現在,妙なリアリティを感じさせもする。とはいえ,五島が企業買収をつづけたのは,私服を肥やすためというよりは,むしろ,公共的な利便をはかろうという考えがあってのことだということを見逃してはならない。p252

いまよりも志のある経営者が多かったのだと思います。