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読んだ本
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: 新書
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目次
感想&引用メモ
自分もキャスターを担当することになり,何かコメントしなければいけないという立場に追い込まれてから久米さんを見て,その凄さに初めて気づきました。「計算しつくされていることを視聴者に感じさせない」ということが見事なのです。格が違うと思いました。
コメントをついても,久米さんは「それを言ってはおしまいだ」ということは言いません。
下手なコメンテーターやキャスターは,その点が間違う人が多いのです。たとえば,次のような「わざわざ言わなくてもいいだとう」というありきたりのコメントです。
「政府には早急な対策を望みたいですね」
これは,何も言っていないコメントです。テレビの前の視聴者は「それくらい,オレだって言えるよ」と怒りたくなることでしょう。 p234
久米さんの後任のキャスターがよく言うセリフです。こんな安っぽいフレーズしか言えないニュース番組をどうして続けられるのか不思議なところです。