[1日一冊主義][毒書週間]

読んだ本

殺人の門 (角川文庫)

殺人の門 (角川文庫)

目次

感想&引用メモ

「田島さん,動機さえあれば殺人が起きるわけではないんでしょ」刑事が諭すような口調でいった。「動機も必要ですが,環境,タイミング,その場の気分,それらが複雑に絡み合った人は人を殺すんです。」
「それはわかりますが…」
「さらに」刑事は続けた。「何らかの引き金によって行動する者もいる。あなたの場合,何らかの引き金が必要なのかもしれませんね。それがないかぎり,殺人者となる門をくぐることはできないというわけです。いや,もちろん,そのほうがいいのですがね。そんな門は永久にくぐらないほうがいい。」p580

またまたスゴイ長文小説ですが,緻密なストーリーに脱帽です。