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Googleの正体 (マイコミ新書)

Googleの正体 (マイコミ新書)

目次

感想&引用メモ

グーグルは確かに他人のプライバシーや権利に対して無頓着ではあるが,それが「利益にためなら他人の権利さえ侵害することを厭わない」という20世紀型の邪悪さとかなり色合いが違っているように見える。
むしろ「世界の情報を蓄積,整理するためには他人の権利を多少侵害したって仕方がないじゃないか」という21世紀型の天真爛漫さに映るのは私だけだろうか。
 三頭体制(2人の十字軍と1人の商人)でいえば,この問題は十字軍と商人の内部対立ではなく,十字軍が孤軍奮闘しており,商人は背後からそろばんを弾きながら援護しているという構図に見える。
もちろん,グーグルが何を考えて行動しているのかは,グーグルの経営陣にしかわからない。しかし,閉塞したメディアの状況に大きな風穴を開けるには,この方法しかないのかもしれない。p184