読んだ本

次世代ウェブ  グーグルの次のモデル (光文社新書)

次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)

感想

日本では,清書した部署の管理=ナレッジマネジメント,ととらえてしまった背景もあった。文書を整然とディレクトリに分け,美しく管理することは理想的だか,すべての社員にその作業を求めるのは難しい。

ユーザはやはり専門家の声や大企業の宣伝文句よりも,同じユーザ同士の声を最も信用するようになり,自己増殖的にコンテンツが増えてそして連動してページビューも増えていった。いまでゆうUGC(ユーザ・ジェネレイテッド・コンテンツ)である。

  • プラットフォームになるには「地主」にならなければならない
  1. 既に提供されたプラットフォームの上で,プラットフォーム提供者とWIN-WINの関係を築きながら,Web2.0的な仕組みを利用していくという進化を選ぶ。
  2. プラットフォームとしての進化を選ぶ

インターネットのフラット化革命は,コンテンツや商品,人間関係などネット空間に転写されるすべての情報を,ひとつの大きなフラットな土俵の中に上下関係なしに並べてしまった。ユーザはその玉石混淆(ぎょくせきこんこう)の情報の大海原の中から,求める情報を的確にすくい出さなければならなくなった。P161

だが,これまでしつこく書いてきたように,Web2.0ビジネスで最も重要なのは,インターネットの巨大なデータの海から,いかに有用な情報を的確に拾い上げるかというUFOキャッチャー機能である。グーグルという秀逸なUFOキャッチャーを乗り越えようと,今後もさまざまな試みが行われ,新たなUFOキャッチャーを生み出す努力が続けられるのは間違いないだろう。