読んだ本
カネと野望のインターネット10年史―IT革命の裏を紐解く (扶桑社新書)
- 作者: 井上トシユキ
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
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感想
彼らが活動をしぶとく続けたのは,カネがカネを生む世界に入って味をしめてしまったこともあったが,それよりもむしろ,自分たち自らの力で次の金儲けのチャンスを仕掛けるのだ,との思いが強かったからだという。いまにして思えば,ネットバブルはもちろん,ライブドア事件に繋がる一連の練金・利殖事件の萌芽は,インターネット以前に既に芽吹いていたのである。
p56
チームリーダとしての堀江は,必ず「こうあるべき」「こうなると思う」とビジョンを提示し,饒舌ではなかったがたくさん話,人の心を惹き付けていった。親のような年齢で,堀江との接触が結果的に多かった当時の佐々木の目にも,あまり友達付き合いをしていないように映ったが,不思議と人を集めてチームを機能させる術には長けていたという。
p107