読んだ本
- 作者: 山之内正
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2003/12/16
- メディア: 新書
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感想・興味を引くところ
放送の歴史よりも長い歴史をもつブラウン管式テレビ。これだけ長く使われて続けているのには,もちろん理由がある。
(中略)
特に黒らしい黒を再現するという意味では,いまのところブラウン管を超えるディスプレイは存在しないといっていい。ブラウン管式テレビの黒は,蛍光体がまったく光っていない状態に相当し,明るさを抑えていけば,電源を切ったときのブラウン管表面の色に限りなく近づいていく。
(中略)
適切に調整したブラウン管式テレビは,それこそ「闇夜のカラス」のようなわずかな明暗差もしっかり描き分けてくれる。p90-91
フラットディスプレイが主流である現在,ブラウン管がまだ使われる理由がこのためのだけにあると思われる。