読んだ本

5万4千円でアジア大横断 (新潮文庫)

5万4千円でアジア大横断 (新潮文庫)

感想・興味を引くところ

僕らはそのふたりを無視するように歩き出したが,彼らはまるで”ダルマさんが転んだ”のゲームをやっているかのようについてくるのだ。僕らが足を停めると,彼らも停まる。ふたりの兵士を引き連れてターミナルに入った。
(中略)
食券を買い,テーブルに着き,鶏肉のスープをスプーンですくいながら周囲を眺めると,食堂の隅にふたりの兵士が立っていた。ザヘダンからの道で僕が抱いた薄気味悪さが現実のものになってしまった。
監視だった
エスコートなどではなかったのだ。
p249

気ままなバックパッカーでいろんな国を旅するのもいいのですが,中にはこんな国があることを認識しなければなりません。