読んだ本
線路にバスを走らせろ 「北の車両屋」奮闘記 (朝日新書 56)
- 作者: 畑川剛毅
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/07/13
- メディア: 新書
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感想・興味をひいた所
あまりにも大変な開発物語でしたので,ゆっくり噛みしめるように読んでしまいました。
「アイデアは個人からしか出ません。それをシステムに組み込むのが組織の仕事。切迫感は,経営に近いほど,つまり組織の階段を上がるほど強い。だから,技術開発の陣頭に立つ者は,自分で考えることも大切だし,部下に切迫感を共有させるのはもっと大切だ。」
「あるとき,ハンディキャップは,実は個性なんだと気づきました。個性はそんなに簡単に変えられない。北海道の雪はハンディキャップに違いありませんが,雪が降るのは止められない。ならば個性を最大限生かすことを考えた方が生産的だ。」p170
どうしても日頃,深く深く物事を考えるあまり,逆手の発想というものが乏しくなってきます。弱点を利点に,不利を有利に変える発想力が重要であると感じました。