読んだ本

中央線なヒト―沿線文化人類学 (小学館文庫)

中央線なヒト―沿線文化人類学 (小学館文庫)

感想・興味をひいた所

そんな郊外だった中央線に,多くの人が超してきたのは,大正12年関東大震災を境にしてのことだと言われています。
つまり,焼け出された人々が,日本橋あたりの下町からやってきたということ。
中央線界隈に,どことなく気取りのない下町っぽさが生まれた1つの契機は,そういう理由なんだと思います。さらに聞いた話では,このときに焼け出された人々は,旦那衆というよりも,丁稚さんとか番頭さんなどが多かったとか。中央線の庶民性のルーツも,ここにあるのかもしれません。p29

中央線といっても関東圏の中央線のことです。*1
私はかつてこの正反対の東西線沿線や,総武線沿線に住んでいました。その時の中央線のイメージは下町風情もありながらも,独自文化や一本筋を通した感のある施設が多いのが中央線の特徴かも。井の頭公園とか三鷹界隈を歩いた時にそんな思いをした覚えがあります。

*1:そういう意味では名古屋の中央線沿線も独自文化がある感じもしますが。