読んだ本
- 作者: 宗教民俗研究所
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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感想・興味をひいた所
しかし,稲荷信仰がこれだけ庶民の間に広まったのは,キツネを抜きにしては考えられません。
キツネが農業神である稲荷神と結びついたのは,次の理由からだとされています。
まず,キツネは人里近くの山林に棲息し,稲の収穫時期から冬にかけて山から下りてきて田んぼの近くで食べ物をあさったり,子ギツネを養ったところから,田の神,稲作の神と考えられていたからです。
また,種籾を日本にもたらしたのはキツネだとする伝説もあります。人家にも近づくキツネですから人目に触れることも多く,その挙動に対して昔の人たちは,さまざまな神秘性を感じてきました。 p76
どこでも稲荷神社は薄暗い鳥居がいっぱい建っているのが特徴ですが,なんか引き込まれる感じが不思議さを醸し出しています。