読んだ本
徹底検証 東京直下大地震―2001年冬、夕方6時「阪神淡路」級の地震が東京を襲った! (小学館文庫)
- 作者: 溝上恵
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2000/12
- メディア: 文庫
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感想・興味をひいた所
では,火山はどのようにして生まれるのだろうか。日本列島の下に海のプレートが沈み込んでいるが,沈み込むプレートが深さ約100キロメートルに達すると,その周りはプレートの沈み込みの摩擦熱で熱せられ,プレートの沈み込みとともに持ち込まれた水が加わって岩石の融点が下がり岩石が溶けてマグマが生まれる。マグマは周りの岩石より密度が小さいため浮力がついて地表へ出口を求めて上昇し,そこに火山が生まれ,それが列をなして火山帯ができる。火山の直下では,周囲の岩石をバリバリと割りながらマグマが移動するので,しばしば群発地震が発生する。日本は世界有数の火山国であり,全国に86もの活火山がある。日本の活火山の多くは風光明媚な温泉地でもあるが,さして遠くない過去に噴火によって大災害をもたらした前歴の持ち主でもある。火山の寿命は何万あるいは何十万年といった長さであり,記録に残された人間の歴史の長さなどは火山の一生から見るとほんの一瞬に過ぎない。p12
まさにそのとおりで,ほんの一瞬の時に大地震に遭遇したら,それは運が悪かったと思うべきことなのかもしれません。いづれにしても先人の知恵を更新しつつ継承していくしかないように感じます。