読んだ本

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

感想・興味をひいた所

ノートでもはやり書きすぎないように心掛けないと,いたずらにノートの量を増大を喜ぶだけという結果になりかけない。細かいところをノートすると,ずぐあとに,それよりいっそう重要と思われるところがあらわれる。これはのがせないとノートにとると,そのあと,もっと大事な知識が出てくる。これも無視できない。こういうことをしていると,そのうち,本を全部引き写してしまうようなことになりかねない。
その弊をまぬがれるには,一読即座にノートをとらない。たとえば見開き2ページをまず読む。そして,ふりかえって,大切なところを抜き書きする。あるいは,一章なら一章,一節なら一節の内容の区切りのいいところまで読んで,またあと戻りして,ノートをとるようにすれば,本を全部引き写してしまうという愚は回避できる。ただ,これだと,こまいところを見落とすおそれはある。p88-89

本書は東京の丸善のオススメコーナーに置いてあった本です。いまから20年前に書かれた本ですが,いまでも鮮度の高い内容となっています。