読んだ本
- 作者: 『日本の論点』編集部
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/06
- メディア: 新書
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感想&引用メモ
コンビニ敬語は口下手文化の帰結--妙な敬語表現は今後もなくならない 金田一秀穂
(中略)
コンビニ敬語に使われる場面が多くアルバイトによって占められることに注目したい。彼らの多くは高校・大学・専門学校生である。敬語は社会人になって初めて使うようになる言葉であり,学生時代は先輩後輩の関係,教師学生の関係以外で使うことがない。アルバイトは研修をほとんど受けることがない。彼らは見よう見まねで接客敬語を使うわけだが,当然先輩たちのやり方を倣うことになる。簡単な方法,画一的な方向に走らざるをえない。
旧軍隊では,全国の方言差をなくすこと,また軍隊の規律化のために,自称は「自分」,「です」は「であります」に一元化されていった。これと同様なことが,現代の接客業界におきていると考えられる。どちらも自然発生的におきていることも興味深い。p266-267
現代版「ありんす言葉」なんでしょうかね。