読んだ本

20世紀B級ニュース (角川oneテーマ21 (B-3))

20世紀B級ニュース (角川oneテーマ21 (B-3))

感想・興味を引くところ

1905年
「ハイカラという言葉が広く使われるようになる」
(中略)
イカラとは,”泰西流行のハイカラー”襟の高いシャツを着て,洋行帰りをほのめかし,西洋風を気取ったり,流行を追ったり,新しがったりする風情をいい,それまでは,どちらかというと,そういう人を揶揄する言葉だった p15

1916年
「東京で葬列が廃止される」
日本では野辺送りなどと称し,人の死にあたっては親戚縁者などが長い葬列をつくり,死者を送る風習があったが,東京では,交通混雑などの事情で葬列を見かけることがほとんどなくなった。p37

1942年
「欲しがりません,勝つまでは」
11月27日,大政翼賛会と新聞社が,戦時下をがんばり抜くための標語を募集し,入選作10点が決まったが,中でももっとも有名なのが,「欲しがりません,勝つまでは」。p88

松戸市に「すぐやる課」登場」
10月6日,千葉県松戸市役所に,「すぐやる課」というユーモラスで勇ましい名前の課がスタートした。役所仕事といえば,口先ばかり。なかなか腰があがらず「不親切で,スローモー」というのが相場という批判に応えて,なんであれ,要望や苦情があればすぐに対応しようと,当時の松本清市長の肝いりで誕生したもの。課の入口には「すぐやらなければならないもので,すぐやれるものはすぐやります」と市長が書いた宣誓書が貼ってある。
(中略)
なお,松本清市長はその後,ドラッグストアチェーン・マツモトキヨシを創設したことでも知られる。p143

1971年
「東京ゴミ戦争」
(中略)
とくに,杉並区が清掃工場の立地をめぐって難航し,一向にゴミ工場の建設案が進展せず,その間のゴミ処理を江東区におしつけていることなどから,江東区はこれを”杉並エゴ”と称して,1973年5月22日から3日間,杉並区のゴミの搬入を実力で阻止するという行動に出るなど,ゴミ戦争はさらに過熱していった。p147