読んだ本

ロウソクと蛍光灯―照明の発達からさぐる快適性 (祥伝社新書)

ロウソクと蛍光灯―照明の発達からさぐる快適性 (祥伝社新書)

感想・興味を引くところ

少し遅れて日本にも,印東太郎と河合悟による漢字の読みやすさの研究がある。ふつうの日本文には画数の多い漢字が含まれているので,漢字の読みやすさには単なる視力という割り切り方ではつかみきれない問題があるはずである。彼らの研究は,照度と漢字の読みやすさとの関係を明らかにしたものだから,その意味では画期的で,日本の照明学会でも高い支持を得た。しかしながら,日本の推奨照度はこの研究とは別に,いかにも日本らしく,日本の代表するメーカーの専門技術者たちの話し合いできまったようである。 p114