読んだ本

粗食のすすめ (新潮文庫)

粗食のすすめ (新潮文庫)

感想・興味をひいた所

やはり,昭和30年以降の変化はあまりにも急激だったのだ。その変化にからだが適応できていないのである。アレルギー体質,アトピー性皮膚炎などは,その典型的な病気のような気がする。ご飯を中心に,野菜にたまには魚を食べ,おやつは焼き芋,トウモロコシなどを食べ,麦茶や水を飲んでいた時代には,ほとんど見られなかった症状,病気なのである。
もうそろそろ「五十五年体制」,つまり昭和30年以降の「食生活の五十五年体制」を問い直す時期がきているのではなかろうか。すでに,政治の世界では「五十五年体制」は崩壊しているだから−。p35-36

食生活が欧米化してきて,その変化に体が追従できていないような気がします。このあまりにも速い食生活の変化に対して体が進化出来ていないです。
更に私たちの世代では,食品添加物など子供の頃に大量に摂取しているわけで,どのような影響を及ぼしているのか生物的に計り知れないわけです。また,いまのオーガニックブームやロハスなどは粗食時代の懐古主義とも違うような気もします。