読んだ本

死刑はこうして執行される (講談社文庫)

死刑はこうして執行される (講談社文庫)

感想・興味をひいた所

そしてこの日程は,大臣にサインを受け容れさせる心の準備期間として土・日曜日の48時間を提供できるという方式でもあるのだが,じつはこの土・日こそ,毎日の執行の恐怖におびえている死刑囚たちにとっては執行の恐怖がなくくつろげる48時間でもあるのだから皮肉なことだ。
いずれにしろ「執行命令書」に大臣がサインがなされると,死刑囚としては絶体絶命。どんなに泣き,叫んでも,余すところ最大あと5日の命ということになるのである。 p231

この世界は無論知らないことだらけなので,興味津々で読んでました。
こういう場面は法務大臣がまさに閻魔大王になる瞬間なのかもしれません。