読んだ本
蹴球戦争(フットボール・ウォー)―馳星周的W杯観戦記 (文春文庫)
- 作者: 馳星周
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/07
- メディア: 文庫
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感想・興味をひいた所
「おれは我儘なんだ。チャンピオンズリーグで頭が顫えるような試合,何度も見ているからさ。ワールドカップ,凄いんだけど,試合内容だけじゃ興奮しない。ワールドカップで興奮できるのは,サッカーの質じゃなくて,選手たちの魂に触れることができるからだよ。今日はドイツのゲルマン魂を見せてもらった。凄いよ。だけど,おれは我儘なんだ。贅沢なんだ。ヨーロッパのあっちこっちに行ってサッカーを見つづけるうちにそうなっちゃったんだ」p184
私も激しく同意する。ワールドカップは武器をボールにした国同士の代理戦争だ。当然,選手の魂を剥き出しにぶつけ合う大会だ。それに比べてチャンピオンズリーグは選ばれたエリートが多額のギャラでクラブに雇われ最高のパフォーマンスでプレイする贅沢な大会である。どう見ても後者のほうが凄い。私のようなテレビを見続けただけのにわかファンでもそう思えてならない。