読んだ本

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)

感想・興味をひいた所

 仕事も同じで,次々とやって来るデッドラインの処理に習熱すればするほど,アクセルを深く踏み込めるようになる。最初は1日に5つも6つもあるデッドラインを前にして「今日も大変だ」と緊張するので疲れやすいが,慣れてしまえばどうということもない。ひと仕事終えて次の作業に切り換えるときも,「減速」しないでそのまま突っ走ることができるようになる。
 もちろん,どんなに運転の上手い人が乗っても,車はその性能以上のスピードでは走れない。F1ドライバーをトラックに乗せて「300キロで走れ」と言っても無理な相談だろう。それと同様,人間の「能力」は一定だから,いくら効率を上げても処理できる仕事量に限界があるのも事実だ。
 しかし逆に言えば,時速300キロの性能の持つF1マシンに若葉マークの初心者が乗っても,おそらく100キロで走ることさえ難しいだろう。それなら,F1ドライバーの運転するトラックのほうが速いかもしれない。仕事の効率を高めるとは,そういうことだ。
 自分自信をうまく運転するコツさえ身につければ,能力差を逆転するほどのパフォーマンスが得られるのである。p69-70

以前,彼が社長をやっていたトリンプの仕事術について,テレビで紹介していたのを記憶している。
正しくそのとおりで,仕事の効率をより高めるには,日々の鍛錬とデットラインを課してそれを死守する,自分を追い込むことにより濃度の高い仕事ができるものと考えている。今年1年は,こういうやり方で仕事をしてみようと思ってこの方の本を読んでみた。