読んだ本

アキバをプロデュース 再開発プロジェクト5年間の軌跡 (アスキー新書 035)

感想・興味をひいた所

さて，アキバらしさの第三点は，電気街の「構成の多重性」です。
「ヨドバシカメラが進出したことで，従来の電気街がすたれるのではないか」とマスコミは見たがります。たしかに，大阪の電気街・日本橋は，ヨドバシカメラの進出によって大きなダメージを被り，かなり寂しくなりました。
しかし，私は秋葉原電気街はかなりしぶといと見ています。なぜならば，この電気街は”四層の多重構造”になっいているからです。家電量販店・大型店，専門店，パーツ店，そしてジャンク屋です。この構成が，同様に電気街として知られていた大阪・日本橋との違いです。p75

私は小さな頃から，父に連れられてよく秋葉原のパーツ店や専門店に連れて行って貰いました。その頃の記憶から見ても規模は小さくなったものの，今でも当時販売していたものが入手可能なお店は依然残っているわけです。すなわち流行・廃りがあっても，いろいろなジャンルのお店が歴史とともに重畳していったことによるものだと思います。いつまでもこういう個性の強い地域が無くならないように願いたいものです。