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家計崩壊──「見えないインフレ」時代を生きる知恵 (講談社+α新書)

家計崩壊──「見えないインフレ」時代を生きる知恵 (講談社+α新書)

感想・興味をひいた所

たしかに,節約はだれにでもできる財テクの一種なのですが,残念ながら,今後の低成長インフレの時代では,節約だけでは必ずどこかで限界がやってきます。収入は増えずに物価が上がっていくのですから。p43

確かにそのとおりで,経費節減は質も落とすこともさることながら,いずれ行き詰まりを生じます。すなわちいかに収入を増やすかを考えなければなりません。

今後,金利が上昇すれば,そのMMFにも復活の兆しが出てくるのは間違いありません。MMFは実績分配型の商品で,実績分配率は短期市場金利の動き,言い換えれば日本銀行政策金利の動向を敏感に反映して動きます。これから金利が上昇傾向をたどることで,MMFの実績分配率も上昇傾向をたどっていくでしょう。p49

以前の投資はこれが有効だと思っていましたが,今後の景気動向金利次第で投資が増えてくるでしょう。

いづれにしても,金融資産を元本割れのリスクを極力減らしつつ,少しでも有利な金利を求めて運用しようというのであれば,ほかに競合する変動金利型の商品がほとんどない現在においては,「10年変動金利型の個人向け国債がもっともおトク」といってよいでしょうp64

私も同意できます。余り金があれば国債を買うのが一番だと思います。

FXは,まず一定金額の「保証金」を納めることから取引がスタートします。保証金の額は取引会社によって異なりますが,だいたい10万円程度からです。この保証金は,外貨を売買する際の担保のようなものです。たとえばこの10万円に対して,1万米ドルの外貨を売買できたりします。仮に1米ドル=115円であれば,10万円の元手で115万円相当の外貨を売買できるということです。
少額の元手で大きな額を売買できることを「レバレッジ」といいます。10万円の元手で115万円相当の売買ができるということは,元手から見えれば11.5倍のレバレッジがかかっていることになります。p123

ようやくFXの意味がわかりましたが,ハイリスク・ハイリターンですね。逆のレバレッジがかかったら「恐ろしや」です。

米国の場合,非常に身近なところにコモディティ「商品」市場が存在しています。「コモディティに投資するのは当たり前」という考え方が,欧米の個人投資家には根付いているのです。
事実,米国では公的年金を運用する基金でさえ。インフレリスクをヘッジするために,運用資金の一部をコモディティに振り向けているくらいです。 p131

最近の,物価上昇を牽引している原因は実はこれのようですね。原油や大豆,トウモロコシなど,こういう先物商品に投資がどんどんされていて,価格がつり上がっているわけなんですね。

また,30代のうちにマイホームを買う人も多いようですが,これも正直,あまりおすすめできるものではありません。30代から先のほうが人生は長いのです。その後,どんな人生の岐路に立たされるのか,だれにもわかりません。
(中略)
そのようなときにマイホームを構えていたら,選択肢は大幅に減ることになります。なにしろ多額の住宅ローンを抱えているわけですから,「逃げ道」がなくなるのです。これは,生きていくうえでかなりのリスクになります。
p146

私もこれがあって,持ち家を買うことを控えています。いまからお金がかかるわけですから,子供が成人して50歳になってから終の棲家を考えたいと思っています。