読んだ本
家計崩壊──「見えないインフレ」時代を生きる知恵 (講談社+α新書)
- 作者: 深野康彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: 新書
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感想・興味をひいた所
たしかに,節約はだれにでもできる財テクの一種なのですが,残念ながら,今後の低成長インフレの時代では,節約だけでは必ずどこかで限界がやってきます。収入は増えずに物価が上がっていくのですから。p43
確かにそのとおりで,経費節減は質も落とすこともさることながら,いずれ行き詰まりを生じます。すなわちいかに収入を増やすかを考えなければなりません。
今後,金利が上昇すれば,そのMMFにも復活の兆しが出てくるのは間違いありません。MMFは実績分配型の商品で,実績分配率は短期市場金利の動き,言い換えれば日本銀行の政策金利の動向を敏感に反映して動きます。これから金利が上昇傾向をたどることで,MMFの実績分配率も上昇傾向をたどっていくでしょう。p49
以前の投資はこれが有効だと思っていましたが,今後の景気動向や金利次第で投資が増えてくるでしょう。
いづれにしても,金融資産を元本割れのリスクを極力減らしつつ,少しでも有利な金利を求めて運用しようというのであれば,ほかに競合する変動金利型の商品がほとんどない現在においては,「10年変動金利型の個人向け国債がもっともおトク」といってよいでしょうp64
私も同意できます。余り金があれば国債を買うのが一番だと思います。
FXは,まず一定金額の「保証金」を納めることから取引がスタートします。保証金の額は取引会社によって異なりますが,だいたい10万円程度からです。この保証金は,外貨を売買する際の担保のようなものです。たとえばこの10万円に対して,1万米ドルの外貨を売買できたりします。仮に1米ドル=115円であれば,10万円の元手で115万円相当の外貨を売買できるということです。
少額の元手で大きな額を売買できることを「レバレッジ」といいます。10万円の元手で115万円相当の売買ができるということは,元手から見えれば11.5倍のレバレッジがかかっていることになります。p123
ようやくFXの意味がわかりましたが,ハイリスク・ハイリターンですね。逆のレバレッジがかかったら「恐ろしや」です。
米国の場合,非常に身近なところにコモディティ「商品」市場が存在しています。「コモディティに投資するのは当たり前」という考え方が,欧米の個人投資家には根付いているのです。
事実,米国では公的年金を運用する基金でさえ。インフレリスクをヘッジするために,運用資金の一部をコモディティに振り向けているくらいです。 p131
最近の,物価上昇を牽引している原因は実はこれのようですね。原油や大豆,トウモロコシなど,こういう先物商品に投資がどんどんされていて,価格がつり上がっているわけなんですね。
また,30代のうちにマイホームを買う人も多いようですが,これも正直,あまりおすすめできるものではありません。30代から先のほうが人生は長いのです。その後,どんな人生の岐路に立たされるのか,だれにもわかりません。
(中略)
そのようなときにマイホームを構えていたら,選択肢は大幅に減ることになります。なにしろ多額の住宅ローンを抱えているわけですから,「逃げ道」がなくなるのです。これは,生きていくうえでかなりのリスクになります。
p146
私もこれがあって,持ち家を買うことを控えています。いまからお金がかかるわけですから,子供が成人して50歳になってから終の棲家を考えたいと思っています。