読んだ本

土を喰う日々: わが精進十二ヵ月 (新潮文庫)

土を喰う日々: わが精進十二ヵ月 (新潮文庫)

目次

一月の章
二月の章
三月の章
四月の章
五月の章
六月の章
七月の章
八月の章
九月の章
十月の章
十一月の章
十二月の章

感想・興味をひいた所

何もない台所から絞り出すことが精進だといったが,これは,つまり,いまのように,店頭にゆけば,何もかもが揃う時代とちがって,畑を相談してからきめるものだった。ぼくが,精進料理とは,土を喰うものだと思ったのは,そのせいである。旬を喰うことはつまり土を喰うことだろう。土にいま出ている菜だということで精進は生々してくる。台所が,典座職(禅寺での賄役の呼称)なる人によって土とむすびついていなければならぬ,とするのが,本孝老師の教えた料理の根本理念である。p10-12

私は料理をしないので評論できる立場ではありませんが,まさに料理は畑と相談して決めることが理にかなっていると思います。だから当たり前のように旬菜を食べることになるのですね。